すぐに実践できる!おすすめの肩こり解消法5選

肩が上がらない、肩につけもの石を乗せたような違和感…。肩こりの症状はさまざまですが、辛いけどお休みするほどではないからと我慢してはいませんか?ここではそんな辛い肩こりを解消する方法をご紹介します。

【1.そもそも肩こりとは】

肩こりを解消するには、その原因を見つけるのが一番の早道ですが、ますは肩こりとはそもそもどんな病気なのかについて簡単にご説明しておきましょう。

肩こりとは、肩の筋肉が固くなることによって後頭部から肩にかけての不快感や違和感、重い痛みを感じる病気です。症状が悪化すると頭痛や首のまわり、肩口から手の先にかけての痛みを伴うことがあります。

厚生労働省が発表した「平成25年度の国民生活基礎調査」によると、男性では人口1000人あたり60.2人の人が、女性では人口1000人あたり125人の人が肩こりに悩んでいるそうで、このことからも肩こりは日本人の多くの人が抱える国民的な病気と言えるでしょう。

【2.肩こりの主な原因】

肩こりの悩みから開放されるためには、その原因を見つけてより適切な対策を取ることが大切です。ここでは、肩こりの主な原因をご紹介しましょう。

・筋肉疲労

長時間にわたるパソコン作業やデスクワーク、目疲れや眼精疲労、上半身の冷え、過度なストレス、運動不足など、日常の生活で思い当たることばかりですが、これらの要因が、頭を支えている肩の周りにある抗重力筋という筋肉を疲弊させ筋肉疲労を起こします。

おもな症状は、肩を押さえると硬くで痛い、頭が重い、締め付けられるな痛み、肩に石の塊が乗ったような違和感などです。

・加齢による骨や腱の衰え

いわゆる五十肩です。背骨はたくさんの骨で繋がっていて、どんな姿勢にも柔軟に対応できるようになっていますが、その背骨と背骨の間にはクッションを役目をする「椎間板」と呼ばれる繊維軟骨があります。

ところが、だんだん歳を重ねるごとに椎間板がつぶれて硬くなり歩いたり走ったりする時の衝撃をうまく吸収できなくなると、首や肩の骨や筋肉に負担がかかり肩こりの原因になるのです。

・高血圧と肩こりの関係

高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧がありますが、高血圧の人の90%は本態性高血圧と言われています。発症の原因は遺伝や加齢、食塩の取りすぎ、肥満やストレスなどが考えられます。本態性高血圧に特徴的な症状はありませんが、頭痛、肩こり、倦怠感などを伴う場合があります。

それとは逆に重度の肩こり(肩こり症候群)を患うと血圧が上がる傾向があり、肩こりが高血圧の原因になる場合もあります。

【3.肩こりを解消する方法】

ここまで、肩こりの原因についてお話してきましが、ここからは今回のメインテーマ、肩こりを解消する方法をご紹介します。

・肩こりに効く入浴法

お風呂に入って期待できるのは、血行がよくなることと筋肉がほぐれること。肩こりは肩の筋肉が固くなっているわけですから、こんなに良いチャンスを見逃すわけにはいきません。

まずお風呂の温度は40度以下、10分から15分ぐらい肩まで浸かってしっかり体を温めます。次に上半身をお湯から出して、首や肩の周りにある筋肉(僧帽筋)や肩甲骨を意識しながら肩を回したり、上下に揺らしたりの運動を10回程度繰り返してください。

また、血行をよくする体の洗い方ですが、冷え性の人は特に手足の先など心臓から遠い部分は血流が滞りやすいので、体を洗う時は心臓に遠い末端からほぐすように洗うのが効果的です。

・おばあちゃんの知恵袋 みかんの皮湯

お風呂関連の肩こり解消法をもう一つ。最近はデスクワークが多い、運動不足、ストレスが多いと、肩こりの原因にバッチリ当てはまる若い人も多いようで、巷では「30肩」とも呼ばれているそうですが、そんな若い人の肩こりにも効く、昔おばあちゃんから聞いた「みかんの皮湯」をご紹介します。

やりかたは簡単です。みかんの皮を1週間ぐらい室内で乾燥させてお風呂に入れるだけ。みかんの皮にはリモネンという成分が入っていて毛細血管をひろげ、血行を良くする効果があります。さらにみかんの皮の甘酸っぱいさわやかな香りが一日の疲れをやさしく癒してくれることでしょう。

・肩こりのつぼ押し

肩こりのつぼはたくさんありますが、ここでは自宅でも職場でも簡単にできる必殺のつぼ押しをご紹介します。そのつぼとは腕の肘の近くにある「手三里」。肩こりだけでなく全身の疲れや胃の痛みにも効果がある定番のつぼです。

「手三里」の場所は肘を曲げてできる横じわの外側の先端から手の方向に指3本分移動したところ。
参考画像:http://korikiku.com/wp/wp-content/uploads/2014/10/tesanri.png
画像出展:http://korikiku.com/?p=1841

押し方は右の肩の時は右の腕のつぼを、左の肩の時は左の腕のつぼを押します。押してみたら解りますが、かなり痛いです。ですから無理をしないように時間をかけてゆっくり押してください。

・肩こり解消!クエン酸の効果

今度はクエン酸を飲むと肩こりに効果があるというお話です。クエン酸はレモンや梅干などに含まれる酸味成分で疲労回復に効果を発揮します。肩こりは肩の筋肉が固くなって、疲労が蓄積している状態なので、クエン酸を摂取することで疲労を回復させ、肩こりを和らげることができるのです。

もちろん体質によって効き目に差があるとは思いますが、インターネットの情報サイトでもかなり取り上げられているので一度試してみる価値はありそうですね。

・効果抜群!猫伸びのポーズ

朝起きて、夜寝る前にベッドの上で気軽に行える猫伸びポーズです。慢性の肩こりに効果抜群!ぜひ実践してみてください。

まずベッドの上に四つん這いになります。次に両手を前に突き出し胸をベッドにつけて、おしりを天井に向かって突き出します。そのままの姿勢を20秒~30秒キープしてもとの四つん這いの状態に戻ります。これを1回に2~4セット行ってください。

つまり、猫の背伸びのイメージです。
参考画像:http://file.bashimike.side-story.net/93fb9d87.jpeg
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http://bashimike.side-story.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E2%98%86%E8%83%8C%E4%BC%B8%E3%81%B3%E3%83%8D%E3%82%B3

ここまで、肩こりを解消するための方法についてご紹介しましたが、自分でできる簡単な方法ばかりなのでぜひ実践してみてください。もちろん1つの方法だけでなく、色々組み合わせて実践すればなお効果的です。
いずれにしろ、きょうやったからってすぐに肩こりが治るというものでもありません。まずは肩の筋肉を柔らかくして血行をよくする。それが肩こり解消への第1歩です。